長かった日

 連日の猛暑の中、母の体調が優れないので大学病院で精密検査をしたところ
大腸の一部に癌が発見された。

本来なら直ちに切除手術をするべきだが、高齢で、しかも持病があるため複数の検査が必要になり何度も病院を往復した。

自分も秩父の山中で落石事故に遭い左足を負傷していたが一刻を争う事なので身内の助けも借りながら検査を重ね、診察の結果を得るまでに至った。

結果は、手術可能とのことであった。
ただし、高齢の為、途中で体調の急変も考えられるので親族すべて立会いの下で行うという条件付きであった。

手術は午前7時半から始まり午後2時までの大手術であった。
待合室で待機しているなか、看護師がこちらに向かってくると皆に緊張が走る。
何人もの看護師が通り過ぎ最後の一人が術の終了を伝えに来たときは午後2時を少し回っていた。

母は年老いて小さくなってしまったが、大正、昭和、平成と時代を生き途中、戦火を潜り抜けてきた強者だ。
自分も体力には自信があるが同年齢になったら分からない。

術後,執刀医から見せてもらった幹部は、長さ30センチに及ぶものであった。
切除後収縮したので実際は40センチ位だという説明だった。

ベッドに戻ってからも予断を許さないので面会時間ギリギリの9時まで見守っていたが安定した状態で一安心でした。

窓の向こうで闇夜に浮かぶ根津神社が数年前に同級生と訪れた京都の夜景を思わせる。
早朝6時から夜の9時まで長い一日だった。
明日から血栓防止のため歩行をさせられるとの事です。
一昔前では考えられない事だが、これも医療技術の進歩なのであろう。
頑張ってくれ、そして一日も早く元気になってほしい。

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